ドラマ

NHK連続ドラマ「舞いあがれ!」のたかしくんと短歌に癒される

こんにちは!

毎日寒い日が続いていますが体調など崩されていませんか?

2022年10月3日から放送中のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」(月~金AM8:00~)に注目してみました。ご覧になられている方も多いのではないでしょうか・・・

今回は、主人公の岩倉舞(福原遥)さん→以降舞ちゃんの、おとなりさんで幼なじみの

梅津貴司(赤楚衛二)さん→以降たかしくんについて紹介します!!

「舞いあがれ!」のあらすじ

「舞いあがれ!」は約30年前の1990年から現在に続く現代劇です。

ヒロインは岩倉舞ちゃん(福原遥)。

空とパイロットにあこがれ、ものづくりの町、東大阪と自然豊かな長崎・五島列島で様々な人との絆を育みながら空を駆ける夢へ向かい奮闘するヒロインの挫折と再生を描いた物語です。

たかしくん・梅津貴司さんについて・・・

岩倉家の隣にあるお好み焼き「うめづ」の息子で主人公の舞ちゃんとは幼なじみ。

気は優しく好青年だが…「ふつう」に馴染めない性格。

幼いころ古書店「デラシネ」(デラシネとはフランス語で「根無し草」と言う意味)

で店主の八木巌さんが出版した「どこからも遠い場所」を読み、詩と出会って「ことば」

を紡ぎ出すことに興味をもつようになる。

やがて、舞ちゃんにとって心のオアシスのような存在になっていく・・・


番組の中でたかしくんの素敵な詩や短歌が随所にでてきてその作品がとても心にしみてくるので是非紹介したいと思いました。

毎回、背景が想像できとても癒されます。

以降はたかしくんが共感を持った詩とたかしくんの短歌を紹介します♪

【第12話 たかしくんがとても共感した詩】

たかしくんが小学3年生の時に、舞ちゃんと一緒に訪れた古書店「デラシネ」の店主八木巌さん(又吉直樹)の自作詩集「どこからも遠い場所」の中の詩「白い蝶」を読んで「ことば」を紡ぎ出すことに興味を持つようになった大切な作品。

https://twitter.com/asadora_bk_nhk/status/1582212375155179521?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1582212375155179521%7Ctwgr%5E41167c2ce2d683bdb4bc10a0030dff9a944a51df%7Ctwcon%5Es1_c10&ref_url=https%3A%2F%2Fasa-dora.com%2F10283%2F

白い蝶

静かな夜に

白い蝶が生まれようとしていた

大地にたよりなく根差した

1本の細い茎が

しかし

蝶になろうとするものの重みを

立派に支えていた

その茎の光では

青い花が

不安な揺れに花弁をひとひら失って

それでもなお

白い蝶の無事だけを祈っていた

その花の上では

半月が

やわらかい光を

辺り一面にそそいでいた

白い蝶の初めて見る世界が

美しくあるようにと

けれども

蝶の孤独な闘いに

手を貸してやれるものはいなかった

蝶もそして茎の花も月も

ひとりぼっちなのだった

【NHK「舞いあがれ!」 第12話(2022.10.18)】

【第33話 五島列島で書いた短歌】

たかしくんが仕事のストレスが限界に達し、幼少期に舞ちゃんから貰った絵葉書の五島へ逃亡してしまう・・・

心配して五島にやってきた舞ちゃんと久留美の前で、たかしくんは旅をしながら詩を詠み続けると宣言し、その時に五島の美しい浜辺で二人に披露した短歌

星たちの 光あつめて

見えてきた この道をいく

明日の僕は

【NHK「舞いあがれ!」 第33話(2022.11.16)】

【第41話 福井県の港で書いた短歌】

たかしくんは福井の若狭漁港で働き、美しい日本海を見て

航空学校の帯広課程に進んだ舞ちゃんに絵葉書を送った。

その時の短歌です。

トビウオが

飛ぶとき

他の魚は知る

水の外にも世界があると

【NHK「舞いあがれ!」 第41話(2022.11.28)】

【第58話 航空学校を卒業し、舞を祝福した短歌】

たかしくんが紙ひこうきを作り、舞ちゃんに飛ばし・・・

舞ちゃんが紙飛行機に気づき開いてみると、この素敵な短歌が

それぞれの句の最初の文字をつなげると「お・め・で・と・う」に

航空学校学校を卒業した舞ちゃんを祝福した短歌です。

屋上を

めぐり続ける

伝書鳩

飛べるよ高く

浮き雲よりも

【NHK「舞いあがれ!」 第58話(2022.12.21)】

【第73話 舞が亡き父後、工場の経営を立て直す決意をした時に送った短歌】

パイロットの夢をあきらめ、舞ちゃんは父の工場の経営を母と一緒に立て直すと決意する。

しかし、慣れない営業に結果が出せず苦戦し、同僚からも要領の悪さを指摘され

しょんぼりと家路につきポストを開くとたかしくんからのはがきが・・・

その時はがきに書かれていた短歌です。

君が行く

新たな道を

照らすよう

千億の星に

頼んでおいた

【NHK「舞いあがれ!」 第73話(2023.1.17)】

たかしくんが舞ちゃんのことを想って書いたことがよくわかる素敵な短歌だな~っと思い

感動してしまいました。

【第76話 今月の新鋭歌人で選ばれた短歌】

たかしくんが東大阪に帰ると、母・雪乃が「初めて新聞に載ったんや!!」っと

とても嬉しそうに、たかしくんの短歌が載った新聞紙面を舞ちゃんと久留美に見せた。

そこには「今月の新鋭歌人 梅津 貴司」と書かれていた。

その時に新聞に載ったのがこの5作品です。

・陽だまりの方へ寝返り打つように昆布は水に開いていった

・幾たびか咳に目覚めて対岸の灯を恋うように朝を待っている

・暗闇のどこで鳴いている三毛猫よ白い部分手がかりに捜す

・落ち込んで立ち直るまでの僕の歌パラパラマンガのように眺める

・麻酔から覚める心地で見分けゆく雨に揺れる葉風揺れる

【NHK「舞いあがれ!」 第76話(20231.20)】

【第77話 長山短歌賞に応募した短歌】

長山短歌賞に応募するために、たかしくんが50首を選んでいる所に舞ちゃんがやって来て

一緒に選びはじめ・・・その中から舞ちゃんが選んだ一首がこの短歌です。

舞い落ちる

桜の花弁

乗せたとき

オダマキの葉の

揺れが止まった

【NHK「舞いあがれ!」 第77話(2023.1.23)】

この日ツイッターで「オダマキ」というワードがトレンド入りしたそうです。

桜の花びらが舞ちゃんでオダマキの葉がたかしくん・・・

この短歌は二人の関係性そのものが表現されていていいな~っと思いました♪


「舞いあがれ!」もいよいよ後半に入ってきましたね。

たかしくんと舞ちゃんの今後の成長・展開が楽しみですね・・・

そして、たかしくんの心を癒してくれる素敵な短歌も楽しみです!!